2017/03/01
決意の春
新しい生活が始まる春様々な人々が新しい世界に飛び込んで行きます。
毎年この時期に思い出されるのが、木型屋さん修行初日の三ツ沢から横浜まで歩いた時間です。
その日は木型屋さん初日で、朝からとても緊張していたのを覚えています。
ほぼ1日刃物の裏出しをして研ぎ場にいました。
仕事が終わり、近所のお店で自分の歓迎会をして頂きました。
その席で、外注の職人さんに「君のお父さんは凄い腕の職人さんだよ!」と話しかけて頂きました。
その場では「そうなんですか~」で終わったのですが、酒席の帰り道でなぜかもの凄い勢いで涙が出てきたのです。
道行く人など関係なく、ただ涙が出ていました。
後にこの涙は
自分の父親がこの業界で少しは名が知れている嬉しさ
自分の父親を絶対に超える職人になる決意
だったのかな~
はっきりとは今でも分りません(汗
自分にとっては決意の春がこの日でした。